◆型紙を用意する◆

さて、それでは実際にネクタイを作るにはどうすればいいんでしょうか? こちらで用意いたしましたミニネクタイ(1/2サイズ)の型紙を使って、 実際に作ってみることにしましょう。

型紙はpdfファイル(#1)として用意いたしました。 こちらを見るためにはAdobe社が無料で配布している Acrobat Readerというソフトが必要です。 最近のパソコンには標準でついていることもあるようですが、 もしダウンロードして開けない場合は Adobe社のホームページ(日本語) からAcrobat Readerをダウンロードして下さい。

型紙1 122kbyte     型紙2 155kbyte
#1
pdfファイルとはAdobe社が開発した電子文書の規格で、 これを読むためのソフトは無料で配布されています。 学術論文や官庁などの公文書など、多くの文書がこの形式で配布されていますので、 Acrobat Readerをお持ちでない方はこの機にダウンロードすることをお勧めします。


無事ダウンロードしてファイルを開くことができましたら、 そちらをA4の紙に印刷して下さい。 また、お手数ですが型紙2の方は印刷したものをコンビニなどでA3に拡大(1.414倍)して下さい。
つまり、型紙は
  1. 型紙1
  2. 型紙2(拡大したもの)
2枚ということです。よろしいですか?

◆素材を用意する◆

ネクタイは表地、裏地、芯地の3つからなっています。 このミニネクタイの型紙も普通のネクタイと同じように3つの布地を使うようになっていますが、 布が厚手の場合は芯地を無くしてしまってもいいかもしれません。 ただし、ネクタイの作り方を実際に見てみる、 という点からすると芯地も付けた方がいいと思います。

表地は基本的に何でもいいのですが、 厚手のものは作りにくいので最初は薄手のものをお勧めします。 また、素材によってしわになりやすいなどありますのでご注意下さい。 必要な大きさは、うまくとれば40cm四方あれば足りるので、 パッチワーク用の生地などをあたってみるといいかもしれません。
表地の写真 ←今回用意した布。38x110cmのハギレ。 ちょっと特殊な布なので\420と高くつきましたが、 コットンなら55x50cmで\100くらいから売ってると思います。
裏地はさらに小さく、15cm四方もあれば足りるので、 ハギレか何かを探してくるといいでしょう。 ポリエステルのようなさらさらとした手触りの布地が使われるみたいですね。

芯地は、布屋さんで「ネクタイ用芯地」というものがありますのでそれを使えば間違いはないでしょう。 ただ、別に「ネクタイ用」だと何が違うのか私には分からないので「芯地」と書いてあるもので構わないと思います。 これは理想的には30cm四方くらいあるといいのですが、 まぁ、バイアスにとらないのでしたらそれほど大きい必要はありません。 ただし、「接着芯」とかいてあるものはアイロンがけをした際に 表地とくっついてしまいますので使えないそうです。

◆型を写し、布を切る◆

材料が揃いましたらいよいよ開始です。

最近の市販の型紙は便利になったもので、 アイロンプリントになっていて布地にあててアイロンをかければすぐに線が転写されるのですが、 残念ながらプリントした紙ではそれはできません。
#アイロンプリント用紙を使ってればべつですが(^^;
そういうわけでちまちまとチャコペンや鉛筆、 カーボン紙などを取り出して写していくしかありません。

このとき注意していただきたいのが、表地に写すときです。 表地に写すときには、必ず裏面に写すようにして下さい。 また、ネクタイの布地はバイアスにとる(軸方向を布の斜め方向に取る。図参照) ので、うまく調整してから型どりをしましょう。 バイアス


表地に型を取ったところ
クリックすると全体像が出ます。
この型どりさえうまくいけば後は大した手間ではありません。 表地と芯地が大剣、小剣、中心の3つずつ、裏地が大剣、 小剣と2つで全部で8つのピースからなります。よろしいですか?
表地を切ったところ→ 表地切り終わったあと
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