[色相とトーン] [2色の配色] [3色以上の配色] [配色のワザ]
さて、実際問題、服を着ようと思ったら2色で事足りる事なんてまずありません。
そこで3色以上使った配色というものを考えていくことにしましょう。
3色以上の配色の場合、
色を選ぶのに一定の法則を持たせると綺麗にコーディネイトできることが多いです。
具体的に、いくつかの例を挙げていきましょう。
1)ナチュラル・ハーモニー
ナチュラル・ハーモニーとは、私たちが自然に見られるように色を配色することで、
目に違和感のない自然な配色とする方法です。
具体的な方法としては、色相環を見て黄色に近い色は明るく、
青紫に近い色は暗く配色する、という方法を採ります。
それでは、実際に黄色〜黄緑〜緑の配色を見てみましょう。
左側が黄色(左上と右下の★)が一番明るく、
緑(地の色)が一番暗いナチュラル・ハーモニー、
右側は黄色(左上と右下の★)が一番暗く、
緑(右上と左下の★)が一番明るい配色です。
右の図のように、黄色に近い色を暗く、
青紫に近い色を明るくする方法をコンプレックス・ハーモニーといいます。
コンプレックス・ハーモニーではうまくいけば人目を引く、
大胆な配色を得ることができますが、
失敗すると目も当てられないので慣れるまではやめておいた方が無難かもしれません(^^;
2)グラデーション
同一色相や、類似色相のトーンを変えて順序よく並べると美しいグラデーション配色が得られます。
つまり、こういうことです。
上の段のものは左から右にかけて明度を落としたもの、
下の段のものは左から右にかけて彩度を落としたものです。
3)トーン・イン・トーン(トーナル)
トーン・イン・トーンは同じようなトーンを使って、
そのトーンの持つ印象を強く打ち出す配色方法です。
ドミナント・トーン配色とも言いますね。
いわゆるパステルカラーだとか、
シャーベット・トーンだとか言った配色方法です。
それでは下の例を見てみましょう。
左のものがpaleトーンで合わせたいわゆるパステルカラー、
右のものがdullトーンで合わせたもの(トーナル配色)です。
このようにトーンを合わせると、柔らかい感じだとか落ち着いた感じだとか、
その人の持つ雰囲気を表すことができます。
その人の着ている服から、だいぶ印象が変わってくるものですからね。
普段冷たそうに見られている人なんかは上に上げたような配色にすると印象が違って見えるかもしれません。
4)ドミナント・カラー
全体的に同じか似たような色相でまとめる配色方法です。
内容としてはトーン・オン・トーンとほぼ同じ事で、
どこで区別を付けるのかわかりません(^^;
が、ドミナント・カラーの場合トーン・オン・トーンと違って、
2つのトーン同士が離れている必要はないようです。
(ただし、これについても諸説あるようで不明です)
でもまぁ、名前なんてどうでもいいことです。
下の図を実際に見てみましょう。
割合どこかでよく見るような配色ですよね(^^)
これをさらにもっと近いトーンを使うと、カマイユ配色といわれるものになります。
「カマイユ」というのは「単色」という意味だそうです。
うまく使えばシックな大人を演ずることも可能?です(^^)
5)ダイアード/トライアード/テトラード/ペンタード/ヘキサード
これらは、色相環上を等分した配色方法です。
最初にお見せした色相環を思い出して下さい。
あれを2分割するとダイアード、3分割するとトライアード、
とすると4分割するとテトラード…と来るわけですが、
テトラードの場合は4分割だけではなく2分割してセットを2つでもいいんです。
ややこしいですね。
…で、ペンタードは5分割、または白黒+トライアード、
ヘキサードは6分割または白黒+テトラードというのを指します。
P.C.C.S.の色相環ですと、色相が24だから5で割り切れない!
という方もいらっしゃると思いますが、
あれはあくまで便宜上分けたもの、大体そこらの色、と考えておいて下さい(^^)
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